千葉県立中央図書館の保存活用設計提案(千葉工業大学大学院建築学専攻:2021年度 建築設計保存改修特論)/ 課題概要と経過説明

昨年度に続いて千葉工業大学大学院建築学専攻「建築保存改修設計特論」にて千葉県立中央図書館の保存活用設計提案の課題に取り組んで参りました。

先頃、全13週の授業スケジュールを終えて、2021年度の最終成果がまとまった次第です。

課題概要は昨年度と同様の方針で、2019年11月に行ってきたワークショップを通じてまとめることが出来た7つの活用方法を基に履修学生12名を3名ずつ下記の4チームに分けて千葉県立中央図書館の保存活用設計提案の課題に取り組みました。


Aチーム:レンタルスペース(一定期間の借用となる「レンタルスペース」としての活用)

Bチーム:アタッチスペース(近隣施設の「アタッチスペース」としての活用)

Cチーム:コンバージョン(機能を挿入した「コンバージョン」としての活用)

Dチーム:レガシー(千葉文化の森の「レガシー」としての活用(プレグリッドシステムの架構を保存))

※各チームのまとめた「千葉県立中央図書館の保存活用設計提案」の内容とリンクさせていますので、ぜひご覧ください。


2021年度も引き続き新型コロナウィルス感染拡大の情勢は予断を許さない状況が続きましたが、千葉工業大学では感染対策の徹底を前提に対面授業をもって実施することができました。


第01回(4/13) ガイダンス・課題説明【オンデマンド授業】

第02回(4/20) チーム分け

第03回(4/27) 千葉県立中央図書館の耐震診断結果・歴史的建造物の保存範囲【オンデマンド授業】 

第04回(5/11) エスキス①

第05回(5/18) エスキス②

第06回(5/25) 中間発表

第07回(6/1) エスキス③

第08回(6/8) エスキス④

第09回(6/15) エスキス⑤

第10回(6/22) エスキス⑥

第11回(6/29) エスキス⑦

第12回(7/6) エスキス⑧

第13回(7/13) 最終成果発表会


2021年度は4チーム構成と昨年度に比べれば少数となりましたが、それぞれが選択したテーマ以上に各チームのカラーが大きく違うところとなり、かつ昨年度を上回る充実した内容の提案がまとまったと振り返る次第です。

これは4チームであったことで各回授業で全チームを対象に対面でのエスキスを行うことができ、さらにはエスキスの回数も昨年度より2回純増していて、そして何よりも昨年度(2020年度)の提案内容という優れた参考事例があったことも大いに助けたところであったと思います。

2021年度の提案内容は差し当たってブログでの紹介にとどまりますが、新千葉県立図書館等複合施設の基本設計がまとまり、実施設計・図書館建設へと推移していった後には旧建物ならびに敷地利用の具体的な検討に入っていくでしょうから、2022年度以降も本課題に継続して取り組みを続けて作品集のような「提案事例集」にまとめることで、検討を資するための有用な材料にしていくことが出来れば嬉しく思います。

ではでは、これに続いて各チームの提案内容をご覧いただければ幸いです。

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