「ゆかしの杜」を見築して
先日、NHK文化センターで担当している講座で東京・白金台にある「ゆかしの杜(港区立郷土歴史館等複合文化施設)を見築してきました。
この施設は、内田祥三設計で1938年に建てられた旧国立公衆衛生院であった建物を機関移転により空き建物となった後に港区が取得して、郷土歴史館やがん在宅緩和ケア支援センターなど複数の新たな機能を入れて保存改修を行ったもので、2018年にオープンした施設です。
私はオープン間もなくして1度見築しているので、今回が2度目となる訪問でした。
まだ1年程度しか経過していないので、前回の見築から印象はほぼ変わらない美しい状態を保っていましたが、
土曜の昼間ということもあって客足も多く、また中央のホールではコンサートも催されるところも拝見出来るなどあり、リビングヘリテージとしてどのように受け入れられているかがよくわかるものでした。
延床面積は15,000㎡余という大規模施設を充当できるだけの活用方法があり、さらに改修に関わる総工費が72億円を超えるもので、これを実現できるのはさすがは港区といったところなのだろうと思いました。
どこも同じように出来るワケにはいきませんが、千葉県立中央図書館の保存活用の将来性を見るような気になって大いに励まされる思いを抱きました。
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